親が施設に入るとき、実家の家財をすべて処分する必要があるとは限りません。まず「施設へ持っていく物」「実家や家族宅に残す物」「手放すことに親が同意した物」を分け、退去などの期限と、家族ができない作業を整理します。施設への確認と実家の片付けを一枚にまとめられるメモも用意しました。
このページの段取り・表・文例は親ナビ編集部の提案です。施設ごとの持ち込み条件や事業者の対応を保証するものではありません。親の希望を確認できていない品物は、処分や売却を保留してください。
最初に決めるのは、施設へ持ち込む物と実家の期限
家具や家電を運ぶ前に、入居先へ持ち込み可能な品目・寸法・数量と、搬入日・搬入方法を確認します。必要な物のリストを施設から受け取り、名前の付け方、貴重品の扱い、収納できる量も聞いておきましょう。別の施設で使えた物でも、今回の施設で使えるとは限りません。
| 実家の状況 | 先に確認すること |
|---|---|
| 親が戻る可能性がある・家族が住む | 引き続き使う家具や生活用品を残し、今回片付ける範囲だけ決める |
| 賃貸で退去する | 契約者や管理会社へ退去手続き・明け渡し日・残してよい設備を確認する |
| 持ち家をしばらく残す | 誰が家を確認するかと、保管する品物の場所を決める。家財をすべて処分する前提にしない |
| 売却・貸し出しも検討している | 不動産の相談先へ家財を撤去する範囲と時期を確認してから片付けを発注する |
退去日が決まっている方は、片付けの逆算と家族に共有する予定表も使えます。入居準備と実家の片付けを同じ日に詰め込まず、必要な物の搬入を先に確定させます。
持ち物は7区分で施設へ確認する
一般的な持ち物リストをそのまま買いそろえるのではなく、次の7区分を施設へ質問します。数量や仕様は施設、居室、洗濯方法、本人の状態で変わるため、下表は「持参品の断定」ではなく確認項目です。
| 区分 | 施設へ聞くこと |
|---|---|
| 衣類・履物 | 季節ごとの枚数、記名位置、洗濯方法、室内履きの条件 |
| 寝具・リネン | 施設が用意する物、持参する物、必要なサイズと交換方法 |
| 洗面・日用品 | 持参品、施設購入になる品、保管場所、家族が補充する頻度 |
| 薬・医療用品 | 誰へ、いつ、どの資料と一緒に渡すか。保管・管理方法は施設の指示を確認 |
| 杖・歩行器・補助具 | 持ち込み可否、現在借りている物の扱い、寸法や点検の要否 |
| 家具・家電 | 持ち込み可否、寸法・台数、電源、設置方法、退去時の扱い |
| 書類・貴重品 | 提出する書類、原本・写しの別、現金や通帳などの持ち込み・保管方針 |
薬や受診情報は、施設指定の様式を優先し、薬の情報を家族で共有するメモや受診前にまとめる確認事項も補助に使えます。薬の変更や中止は、家族だけで判断せず医師・薬剤師・施設へ確認してください。
品物は4つに分け、未確認を処分対象にしない
| 分類 | 記録する内容 |
|---|---|
| 施設へ持参 | 品名・数量・施設に確認した条件・搬入日 |
| 残す・家族が保管 | 保管場所・預かる人・親が確認できる方法 |
| 売却・処分に同意 | 品名・今回依頼する作業・確認日 |
| 保留 | 誰に何を確認するか。回答が出るまで作業対象から外す |
通帳・印鑑・鍵・契約書などは、作業前に親と保管方法を確認します。家具の中身と家具本体は別に記録してください。残す物の具体的な書き方は、見積もり前の品物リストへ。書類の整理には捨てない書類と保管場所の確認を使えます。
買取・自治体回収・片付け依頼を分ける
売却に同意した品物がある場合は、品名・状態・点数を伝えて、出張買取の対象か確認します。査定額が付くことや、片付け費用をまかなえることは保証されません。出張買取の品目・地域・家族の参加条件を確認し、売れなかった物の行き先も決めておきます。
家庭ごみとして処分する場合は、実家の市区町村が案内する方法を確認します。環境省は、家庭ごみの回収には市区町村の一般廃棄物処理業の許可または委託が必要で、産業廃棄物処理業や古物商の許可だけでは回収できないと案内しています。冷蔵庫・洗濯機などの処分は、家電リサイクルの相談先を確認してください。
家族が仕分けや搬出をできない場合は、その作業を明示して見積もりを取ります。受付会社と実際のごみ回収会社が違う場合は、回収担当の会社名も確認します。国民生活センターは、市区町村の案内から許可業者を探し、複数社の見積もり、作業内容・追加料金・キャンセル料の確認を勧めています。
費用は間取りだけで決めず、同じ作業範囲で比べる
比較するのは、税込総額、仕分け・搬出・処分・掃除の範囲、追加料金の条件です。施設への運搬まで頼むなら、その費用を分けて書いてもらいます。買取を含む場合も、作業費と査定額を別々に確認し、買取できなかった場合の支払額を聞いてください。
片付け業者への依頼文と、2社の見積もり比較メモを使う
遠方から頼む方は、鍵の受け渡し、作業中の確認担当、増額前の了承、写真での完了報告も合わせて確認できます。ここへのリンクは親ナビの記事への案内です。
施設入居と実家片付けの共有メモ
入力内容はこのページから送信されず、ブラウザを閉じると残りません。「メモを保存」でテキストファイルとして端末に保存できます。紛失時の影響を減らすため、病名、薬名、口座番号、鍵の保管場所などの個人情報・医療情報は入力せず、施設指定の安全な方法で共有してください。
家族・施設・片付け先へ確認する一枚メモ
例は架空です。必要な欄だけ入力し、未確認は「未確認」と書いてください。
業者へ送る場合は、保存したメモを見ながら必要部分だけ転記します。見積もり前は「税込総額」「追加料金が生じる条件」「取消料」「実際にごみを回収する会社」を書面でそろえると、比較しやすくなります。
出典・確認日
公的情報の確認日:2026年10月27日。編集:親ナビ編集部。施設の条件・回収方法・作業料金は個別に確認してください。
環境省:廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください
国民生活センター:不用品回収サービスのトラブル
アイキャッチ写真は、確認事項をノートに記録する場面のイメージです。サービスの利用実例ではありません。Photo: Tima Miroshnichenko / Pexels。

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