実家の片付けの見積もりには、品物の数と大きさ、残す物、設置階、搬出経路をまとめたリストが役立ちます。このページのひな形をコピーして、今回頼む作業だけを記入してください。写真で伝える箇所や保留する品物の扱い、同じ条件で見積もりを比較する方法も紹介します。
このページの使い方
記入例をコピーし、今回頼む品物と作業だけを残してください。分からないサイズや処分方法は「未確認」と書いておけば構いません。親がまだ手放すか決めていない物は「保留」として、処分を依頼する物から分けます。
家中の物を数える必要はありません。今回依頼する部屋や家具だけで十分です。親と一緒に確認し、まだ決めていない物は「保留」と書きます。以下のひな形は親ナビ編集部が作成した準備用メモです。正式な見積書の代わりにはなりません。
最初に「残す物」を決める
処分する物だけをリストにすると、隣に置いた物まで作業対象と誤解されることがあります。家具本体は手放すけれど中の食器は残す、棚は残して中身だけ整理する、といった境界を書いておきます。
例えば食器棚なら「棚本体は搬出希望。中の食器は親と仕分けしてから別の場所へ移す。判断が済むまでは作業しない」と記録します。これは記入例で、実際の依頼内容ではありません。
残す物に目印を付ける場合も、親の了解を得て、家具の表面を傷めない方法を選びます。色だけで分けず「残す」と文字も書くと、当日初めて来る人にも伝わります。
書類が混じっている箱は、先に捨てない書類と保管場所の整理で分けておきましょう。売却を相談する品物が決まったら、出張買取の予約前に確かめることへ進み、同じ品物リストを問い合わせに使えます。
品物ごとに書くメモ
品物名:___
数:___
置いてある部屋・階:___
幅 × 奥行き × 高さ:___
中身:空/入っている/未確認
状態:使える/破損あり/未確認
希望:残す/買取を相談/処分方法を相談/保留
親の確認:済/まだ
今回頼む作業:___
大きさは測れた範囲を書き、「およそ」なのか実測なのかを添えます。重い家具を動かして裏側まで調べる必要はありません。型番や製造年が見える家電は、その表示も控えておくと問い合わせに使えます。分からない項目は、空欄より「未確認」と書いておきます。
箱に入った小物は「段ボール何箱」だけでなく、中身の種類と箱の大きさを伝えます。「本」「衣類」「食器」では重さや扱いが異なります。書類が混じっている箱は、中身を確認する前にまとめて引き渡さないでください。
搬出経路は、物を運ばずに確かめる
家具の大きさが同じでも、階段や玄関を通れるかによって必要な作業は変わります。何階から出すのか、エレベーターがあるか、玄関までに狭い場所があるかを伝えます。分解できるか判断がつかなければ、業者の確認が必要と記録します。
建物・搬出メモ:
作業する階:___
エレベーター:あり/なし/使用条件を確認中
狭い場所・曲がり角:___
車を停められる場所:___
管理会社などへの確認:必要/不要/未確認
立ち会う人と連絡先:___
集合住宅では、共用部分の養生や作業時間、駐車場所に条件がある場合があります。管理会社などに確認してから伝えます。敷地や道路に自由に停められる前提で依頼しないことも大切です。
写真は、全体と確認したい箇所を分けて撮る
親の同意を得て、家具全体、傷や破損、搬出経路の狭い箇所を撮ります。家具の写真だけでは、置かれた位置や周囲の空間が伝わらないので、部屋のどこにあるか分かる写真もあると相談しやすくなります。
写真には通帳、郵便物、家族写真、鍵などが写り込んでいないか確認します。住所など依頼に必要な情報は、相手と送信先を確かめた上で専用フォーム等に入力し、関係のない私物まで送らないようにします。
写真だけの見積もりで金額が確定するかは事業者によって異なります。「現地で変わる可能性があるなら、何を確認すると確定するか」を聞き、写真を送ったことだけで総額が決まったと思い込まないでください。
買取と、ごみの処分は分けて依頼する
買取を希望する物と、廃棄物として処分したい物は、別の欄に記録します。買取不可になった場合に、そのまま有料回収を頼むのか、その場では引き取らず、実家に残してもらうのかも先に決めておきます。
環境省は、家庭の廃棄物の回収には市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託が必要で、古物商や産業廃棄物処理業の許可だけでは回収できないと案内しています。買取店に頼む場合も、売れない物の扱いを別に確認してください。
処分方法が分からない品物は実家の自治体に問い合わせます。選択肢の違いは自治体回収・買取・片付けサービスの使い分けでも整理しています。
同じリストを渡し、返ってきた見積書と照らし合わせる
複数の事業者を比べるなら、同じ品物リストと同じ希望日を伝えます。一社には家具だけ、別の一社には中身の仕分けも頼んでしまうと、金額だけを比べても判断できません。
見積書が届いたら、品物の数、仕分けの有無、搬出、処分、養生など、今回頼む項目が入っているかをリストと照らします。「一式」とまとめられていて範囲が分からない場合は、作業対象と含まれない仕事を追記してもらいます。
国民生活センターは、追加料金や広告の定額パックと実際の請求が異なるトラブルを紹介しています。追加があり得る条件と、その際に誰の承諾を取るかまで確認したいところです。料金・キャンセル条件などは見積もりチェックリストと依頼文例へ進んでください。
依頼内容を変えたら、リストの更新日を付け、家族と業者に同じ版を共有します。当日は古いリストではなく、最後に合意した内容を使います。
確認した資料
制度・トラブル情報の確認日:2026年10月1日。メモの項目や記入例は編集部の提案です。
環境省:廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください
国民生活センター:不用品回収サービスのトラブル
アイキャッチ写真は、確認事項をノートに記録する場面のイメージです。サービスの利用実例ではありません。Photo: Tima Miroshnichenko / Pexels。
食器を売却するか迷っている方は、食器の表示・状態・写真の撮り方と買取相談メモで、査定前に伝える情報を整理できます。棚本体の搬出と、中の食器の売却・処分は別々に記録してください。
着物を整理する場合は、親と残す着物を決め、証紙・状態を確認して買取相談する手順を参考にしてください。着物・帯・小物を別々に数え、保留する物は査定や処分を頼む物から分けて記録できます。

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