親の介護、どこに相談する?地域包括支援センターの探し方と初回相談メモ

鉛筆でノートに確認事項を書き留める手元

親の介護について何から相談すればよいか分からないときは、親の住所を担当する地域包括支援センターを探します。初回の電話で伝える内容、相談前後の記入用メモ、親への切り出し方をまとめました。介護認定をまだ受けていない段階の相談準備にも使えます。

目次

相談先は、親の住所を担当する地域包括支援センター

地域包括支援センターは、市町村が設置する高齢者の総合相談の窓口です。厚生労働省は、高齢者の総合相談、権利擁護、地域の支援体制づくり、介護予防に必要な援助などを行う機関として案内しています。

子どもが別の地域に住んでいる場合も、まず親の住所を担当する窓口を探します。「地域包括支援センター」という名前以外の呼称が使われる地域もあるので、自治体の高齢者相談のページも確認してください。

検索の例は「親の市区町村名 地域包括支援センター 担当区域」です。自治体の公式サイトで住所に対応するセンターと電話番号を確認します。同じ市内に複数の窓口がある場合、近い施設が担当とは限りません。分からなければ自治体の高齢者福祉・介護保険の担当窓口に、親の住所を伝えて確認しましょう。

厚生労働省:地域包括支援センターの概要・都道府県の一覧への案内

認定前・遠方の子どもだけでも相談できる?

介護認定の申請を決めてからでなくても、生活の困りごとから相談を始められます。例えば仙台市の公式案内は、別居の家族を心配する相談や、介護サービス利用を前提としない相談も受け付けています。遠方に住んでいること、親と相談について話せているかを伝え、電話で進められる範囲を担当センターに聞いてください。家族からの連絡だけで、訪問やサービス開始が必ず決まるわけではありません。

相談の費用と、受付時間はどう確認する?

仙台市や横浜市の公式案内では、地域包括支援センターの相談は無料としています。ただし、紹介された配食・家事支援などの利用料まで無料になるという意味ではありません。利用する支援の料金と条件は別に確認しましょう。

受付時間・予約方法は自治体の最新案内を確認してください。例えば横浜市は2026年10月から相談時間を変更しています。他地域にも同じ時間を当てはめず、古い家族のメモにある電話番号・受付時間もかける前に見直します。上記の相談窓口に関する公式案内は2026年10月19日に確認しました。

「介護が必要か分からない」も、そのまま伝える

最初の電話で、サービス名や制度名を指定する必要はありません。「介護認定を申請したほうがよいのか」「今の生活で使える支援はあるのか」といった相談もできます。家族が見たこと、親本人から聞いたことを分けて伝えると、相談の出発点がはっきりします。

例えば「親の生活が心配です」だけでなく、「買い物袋を運ぶのが大変だと本人が話しています。子どもは遠方に住んでいて、毎週は手伝いに行けません」と説明します。ここから、どんな支援を確認すればよいか相談してください。

鉛筆で相談したい内容をノートに書き留める手元
相談前に、困っていることを短いメモに。 写真はイメージです。Photo: Tima Miroshnichenko / Pexels

初回の相談メモは、分かる範囲でよい

書類が揃うまで電話を先延ばしにせず、分かる情報をメモします。分からないことは「未確認」と書き、親に聞けるか、相談先に確認したいかを分けておきましょう。

相談前の入力メモ

必要な項目だけ入力できます。未入力の欄は「未記入」として保存します。下の相談後メモ・チェック結果も、同じファイルにまとまります。

入力内容はこの道具から外部送信せず、ブラウザへの自動保存もしません。ページを閉じる・再読み込みすると消えるため、必要なら先に保存してください。氏名・住所・健康情報は必要最小限にし、保存ファイルの保管先や共有相手も確認しましょう。この欄への入力は、窓口への相談予約・申請にはなりません。

住所は担当窓口を探すための必要な範囲で。詳しい住所を残さなくても使えます。

本人の言葉と、聞いた日を分けて書きます。

推測の診断名ではなく、起きたことを記録します。

分からなければ「未確認」と記入します。

家族の印象と、起きた出来事を混ぜないことも大切です。「何もできなくなった」ではなく、「前回の帰省では玄関までごみ袋を運ぶのを手伝った」のように書きます。診断名を推測して書く必要はありません。

親への伝え方は、困っている用事から

「介護が必要だから相談する」と決めつけると、本人が話したかったこととずれる場合があります。日々の用事で負担になっていることから切り出してみてください。

切り出し方の例:「買い物袋を運ぶのが大変だと言っていたよね。毎回は手伝いに来られないから、近くで相談できる所に、どんな方法があるか聞いてみたい。一緒に聞けそう?」

これは編集部の会話例です。親が相談に乗り気でない場合は、その理由も含めて窓口に相談できます。本人と話せていないことを隠さず、家族として何を伝え、どのように話を進めればよいかを確認してください。本人の希望と家族の負担を、どちらも相談内容に入れます。

電話の最初に伝える文例

「[地域]に住む[年齢]歳の親について、離れて暮らす子どもから相談したいです。最近、[具体的な困りごと]があり、本人は[希望・考え]と話しています。私は[手伝える頻度]ですが、[難しいこと]があります。介護認定は[受けている/まだ/未確認]です。こちらが住所の担当窓口か、家族から相談できる方法と、次に準備する情報を教えてください。」

来所したい場合は、受付時間と予約の要否、親本人の同席が必要かを先に確認します。遠方に住んでいるなら、電話で進められる範囲、訪問相談の可否、帰省時に合わせた相談ができるかを聞いてみましょう。

介護保険の手続きが必要と言われたら

厚生労働省の案内では、介護保険のサービス利用に向けた流れは、認定の申請、調査・判定、結果の通知、ケアプランの作成などを経て進みます。最初の相談で、すべてのサービスを決めるものではありません。

申請を検討する場合は、どこへ提出するか、必要な書類、主治医の情報、家族が手伝える手続きについて担当窓口に確認してください。認定までの間に困ることがあれば、その間に利用できる支援も一緒に相談します。

厚生労働省・介護サービス情報公表システム:サービス利用までの流れ

相談した日に、次の連絡まで決める

初回相談では「次に誰が、いつまでに、何をするか」を一つずつ確認します。要介護認定の申請へ進む場合もあれば、基本チェックリストや地域の生活支援について案内される場合もあります。本人の状態と希望を伝え、相談先の説明を書き残してください。

確認すること書き残す内容
次に動く人親、家族、地域包括支援センター、市区町村の窓口など
次の手続き申請、訪問日程の調整、主治医の確認など
期限・連絡時期いつまでに連絡するか、返事がない場合の確認先
待っている間の対応食事、通院、服薬、買い物など、今困っていることへの支援を相談する
家族の担当申請を手伝う人、親へ説明する人、連絡内容を共有する人
相談後の家族用メモ

チェック欄は画面上で操作できます。上の相談前メモ・下の相談後メモにある保存ボタンで、チェック結果も一緒にテキスト保存できます。

相談後の進み方には、要介護認定の申請を経てケアプランを作る流れと、介護予防・日常生活支援総合事業につながる流れがあります。どちらかを家族だけで決めつけず、相談先へ確認しましょう。追加部分の制度情報は2026年10月6日に確認しました。表とチェック欄は親ナビ編集部の提案です。
厚生労働省:サービス利用までの流れ
厚生労働省:介護予防・日常生活支援総合事業のサービス利用の流れ

相談のあと、家族に共有するのは次の行動

電話が終わったら、窓口名、相談日、担当者、次にすること、次の連絡予定をメモします。「施設に入れるべきか」など大きな結論だけを急がず、まず確認できたことと、まだ決めていないことを分けて共有しましょう。

相談後の入力メモ

窓口から実際に聞いた内容を書きます。担当・期限が決まらなかった場合は「未定」と残しましょう。

返事がないときに確認する先も書きます。

日々の様子を家族でどう確認するかは、見守りサービスの選び方でも整理しています。見守りの契約だけで、買い物や家事などの手助けまで揃うとは限りません。必要な支援を分けて相談してください。

通院・退院・日常生活の準備を具体的に進める

相談したい困りごとが見えてきたら、必要な情報を一つずつ整理できます。医療上の判断は担当者へ確認し、家族が準備することと、専門職へ相談することを分けましょう。

参考情報・確認日

公的情報の確認日:2026年10月1日。相談方法・担当区域・受付時間は各自治体の案内で確認してください。相談メモと会話例は親ナビ編集部の提案です。
厚生労働省:地域包括ケアシステム・地域包括支援センター
森林研究・整備機構:介護が必要かも?と思ったら
介護サービス情報公表システム:サービス利用までの流れ

介護保険外サービスの依頼範囲・料金の確認点も使えます。家事や通院の付き添いを検討する場合は、相談した内容を踏まえて、作業と費用を整理できます。

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この記事を書いた人

高齢の親を持つ子ども世代へ、実家の片付けや親の暮らしを支える情報を届けます。公的情報と確認先を示し、親本人の希望と家族の負担を考えた選択肢を整理します。

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