実家のタンスや食器棚を運び出せないときは、処分先と搬出方法を別々に確認します。自治体の持ち出し支援の例、家具と階段の確認項目、搬出だけ頼む場合と処分まで任せる場合の違いをまとめました。写真を添えて見積もりを相談できる問い合わせ文も使えます。
先に確認するのは、親が手放すことに同意しているか、実家の自治体がどこから収集するか、家族で安全に搬出できるかの三点です。持ち上げて試す前に、家具と搬出経路を確認しましょう。

家具を動かす前に、中身と残す物を確認する
タンスや食器棚の中身を確認する時間も、片付けの予定に入れます。棚の奥にある書類、箱に入った食器、引き出しの貴重品などは、家具そのものとは分けて判断してください。家具を手放す同意があっても、中身をすべて処分してよいとは限りません。
「残す」「手放す」「今回は決めない」の置き場所を先に用意すると、搬出の直前に判断を迫らずに済みます。親が使っている家具なら、なくしたあとに衣類や食器をどこへ置くかも確認しましょう。
粗大ごみの申込み前に、収集場所を確かめる
自治体の案内では、手数料と同時に「どこへ出すか」を読んでください。家の前、指定の集積場所など、実家の条件で案内される場所を確認します。マンションでは管理規約や共用部の利用方法も確認が必要です。予約だけ済ませ、収集日の朝に搬出できないと気づくことは避けたいところです。
検索するなら「実家の市区町村名 粗大ごみ 持ち出せない」などで自治体の公式ページを探します。収集の受付窓口と、持ち出し支援の相談窓口が分かれている場合もあります。分からなければ、家具の品名と設置階を伝えて問い合わせてください。
高齢者向けの持ち出し支援は、利用条件も確認する
自治体によっては、ごみ出しが難しい人への支援があります。年齢だけで使えるとは限らず、家族の協力が得られるか、搬出経路に問題がないかなども確認されます。実家のある自治体の制度を調べてください。
一例として、横浜市には「粗大ごみ持ち出し収集」があります。家族などの協力が難しく、自分で指定場所へ持ち出せない一人暮らしの高齢者などが対象で、同居者の状態によって対象となる場合もあります。通常の粗大ごみ収集と同額の手数料がかかります。
ただし、横浜市の案内では、工具で分解しないと出せない物、他の家具を動かさないと出せない物、窓からロープや重機で搬出する必要がある物は対象外です。希望日に収集できないこともあるため、帰省の日程を決める前に相談してください。これは横浜市の例で、全国共通の条件ではありません。
家族で運べるかは、人数だけで判断しない
「大人が二人いれば大丈夫」とは限りません。家具が通る幅、階段の曲がり角、持ち手の有無、床や階段の状態で作業は変わります。無理に持ち上げたり、家具を傾けて通路を塞いだりせず、難しいと感じたら搬出を依頼する方向で相談しましょう。
| 確認する場所 | 見ておくこと |
|---|---|
| 家具本体 | 幅・奥行き・高さ。中身が入っているか、ガラスや鏡があるか |
| 部屋の出口 | 扉の幅と高さ。家具の手前に別の家具がないか |
| 廊下・階段 | 曲がり角、段差、手すり、狭い箇所。上から下までの経路 |
| 玄関から収集場所 | 屋外の段差、距離、通行を妨げない置き場所 |
| 集合住宅の共用部 | エレベーターの大きさ、作業可能時間、管理側への連絡 |
寸法が分かっても、自分たちで搬出できると断定はできません。業者へ相談するための情報として使ってください。撮影する場合は家具の正面だけでなく、通る扉や階段の曲がり角も写すと状況を説明しやすくなります。
搬出だけ頼む場合と、処分まで頼む場合を分ける
自治体回収を利用し、室内から指定場所までの搬出だけを外部に頼む方法を検討するなら、家具を出す日時と収集日を合わせます。前日から出してよいか、搬出後に誰が確認するかを、自治体と依頼先それぞれに確認してください。
処分まで任せる場合は、家具を運び出す会社と、ごみとして回収する会社の名前・役割を確認します。家庭の廃棄物の回収には市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託が必要で、古物商や産業廃棄物処理業の許可だけでは足りないと環境省は案内しています。
まだ使える家具の買取を相談する場合も、買い取れなかったら家に残すのか、別の処分手続きにするのかを決めておきます。査定を予約しただけで、搬出も処分も終わると思わないようにしてください。
見積もりには、階数と経路の写真を添える
次の文例は、搬出の相談用です。実際の条件に書き換え、分からない部分は「不明」として送れます。
「実家にある[家具名・点数]の搬出を相談したいです。家具は[階数・部屋]にあり、大きさは[幅・奥行き・高さ]です。エレベーターは[あり/なし]、階段に[曲がり角など]があります。希望する作業は[指定場所までの搬出のみ/搬出と処分]です。下見の要否、分解が必要な場合の対応、養生、税込総額、追加料金の条件を教えてください。家具と搬出経路の写真を送れます。」
写真の撮り方や品物の記入欄は見積もり用の品物リストへ。金額が届いたら、見積もりチェックリストで、搬出・処分・分解のどこまで含むかを照らし合わせてください。
回収日の前に、三つだけ決めておく
誰が家具の中身を確認するか。誰が当日立ち会うか。予定通り出せなかった場合に誰が連絡するか。この三つを決めて、親と家族で同じ予定を共有します。
帰省中に進める場合は、帰省前の準備と一泊二日の段取りも参考にしてください。処分方法そのものをまだ決めていない場合は、自治体回収・買取・片付けサービスの使い分けから確認できます。
参考情報・確認日
制度の確認日:2026年10月1日。横浜市の制度は同市の例です。各地域の対象者・料金・申込み方法は実家の自治体に確認してください。搬出前のメモと文例は親ナビ編集部の提案です。
横浜市:粗大ごみを自宅の外まで持ち出せない方
環境省:無許可の回収業者を利用しないでください
家具と一緒に冷蔵庫・洗濯機を片付ける場合は、家電4品目の処分と引取り前のメモも確認します。リサイクル料金と、取り外し・搬出・運搬の費用を分けて問い合わせてください。
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